寄生獣～ザ・グレイ～

韓国の映画監督ヨン・サンホ氏による
ネットフリックスドラマ
寄生獣－ザ・グレイ－
が原作愛に満ちあふれてヤバかった…

まず何と言ってもその筋書きがグーググー。
あの寄生生物事件が世界同時多発で
起こっていたことを前提に物語が進行しているため
あぁ、あんなことが韓国でも起こっており
そこにこんなドラマが生まれていたのだなと。
また、シンプルな人間関係の設定も相まって
話がとても分かり易く、没入感も高い。
映像技術も然ることながら、各役者陣の演技力も素晴らしかった。
特に主人公を演じたチョン・ソニ氏の演技は圧巻の一言。
あと、かわいい。
人情味あふれる人間と、冷徹で生存本能のみの寄生獣の
二つの人格を見事に演じていたように思う。
それと、素敵。

ストーリーも原作のオマージュ的な部分が随所に見られ
まったく異なる脚本でありつつもどこか原作を感じさせてくれる
その計らいに、逆に感謝を述べたいくらいだ。
6話という短めのエピソードにも拘わらず
心を揺さぶるような場面はちゃんと用意されており
各キャラクターに徐々に感情移入していくこともできた。

韓国という国は小さいころから反日教育を受けるときく。
実際のところは知らないが、慰安婦問題や（あれは朝日が始めたものだが…）
竹島の問題などをとっても、嫌韓嫌日の関係は致し方なく思える。
それでも韓流のアート文化にはとてつもない力強さを感じることも多く
こういった、原作にちゃんと敬意が込められた作品は
しっかり評価していきたいと思う。
また、最後の最後に、
マジか？！！っていう驚きも用意されており
お世辞抜きで最高に楽しめた作品だった。
途中嬉しくて小躍りしてしまったからな…。

韓国版寄生獣
寄生獣ファンはぜひ一度ご覧くだされ。よき。